SKYブログ 第1967弾

「UTMFレポート(レース編)最終章」

「W1麓(46.5㎞)~A3富士宮(69.6㎞)リタイア」

こんにちはーSKY newtype shopのGAMIです!!昨日UTMF最終章のブログを書いていたんですが急に文章が消えてしまったので今日あらためて書きますね。もうあれだけの長文は書けません。。(笑)それでは気をとりなおしてー

 

長い長い麓までの道のりをやっとこさ終えてエイドの明かりが見えてきました!!するとアナウンスで「関門終了まで残り10分ー!!」結局予定よりも1時間遅れで到着。エイド手前の沿道がサポーターで賑わっている。すぐさま家族達をさがすと嘘みたいにすぐ見つかった!!奥さん、子供達、そして母親と再会!!眠たそうにしていた子供達の顔が印象的で何かジーンとこみ上げるものもあった!!長男・次男とハイタッチをし「待っててくれてありがとうな!!」と一声。まだゴールした訳じゃないのに母親はゴールしたかの様な顔してた(笑)そしてすぐさまエイドに入りサポートの父親と遭遇!!安堵した。そしてすぐに腰掛けて親父と今までの道程をしゃべる。そして次のエイドまでのジェルをザックに詰め込みコーラをガブ飲み。念のためジェルも1発入れて、空になった600mlボトルの片割れに持参してきていたアクエリアスを補充もう1個は水を補給した。このアクエリが後でえらい事になる事に・・そして残り5分ぐらいになってエイドをいよいよ出発!!コンソメスープがエイドにあって最後の最後まで飲むの悩んだけど飲まなかった。。後から飲んだら良かったと後悔。そして父親に「次の富士山こどもの国(90.4km地点)までいかれんかもしれんなぁー・・」と弱気な発言をしてしまう。すると親父は「無理せず行ける所までガンバレ!!」と鼓舞される。そしてエイドを出た際にもう一度家族達に会う。もうすでにここに来て約3時間ぐらい待っててくれた。寒いのにほんまに感謝したい。最後子供達の頭に外国ばりにキスをして後にする。長男が離れていってもずっと手を振っているのが見えた。パワーが漲った!!そしてへッデンをつけて今からA3富士宮に向かうまでにUTMF最大の難所「天子山塊」に挑みます!!噂や動画等で見ていたこの天子山塊。雪見岳(1605m)・熊森山(1575m)・長者が岳(1336m)の3つの山越えをしないといけない。本来ならもう1つ天子が岳もあるのだが今回のコースは経由しない。そしてその登山入り口に来た時に騒然!!先に登りだしている方々のへッデンの光の角度がおかしい!!ほぼ真上に伸びている光。どれだけの急登かが目に見えて分かる。思わず周りの選手も「うわぁーー。。」と一声。そしていざ登りに入る!相変わらずの泥濘状態。角度がエグイ!!自身今まで出場してきたトレイルレースで断トツで急な角度。これを今から800UPするんやから考えただけで恐ろしい。。しかしながら足は動く。登りに対してのトレーニングは重点に行っていたので足はまだ軽く、心拍もあまり乱れず進みます。ただ想像以上に気温が暑くて喉が渇きます。。なので先ほど補充したアクエリアスをここに来てガブ飲み!!これが今考えたらトリガーになってしまった。。実は麓に到着する前ぐらいから少しづつ胃の具合が悪くなっててジェルが摂取しにくくなってたんですが一時的なもんやろうと思いそのまま進んでいたんですがエイドで休憩してからも若干の気持ち悪さが消えず、少し気になってたんですがここでアクエリを爆飲みした事により恐らく胃酸が薄まり更にムカムカしてきます。。。「しまった。。」と思いながらも進みます。登れど登れど一向に頂上につかないこの登り。途中木にうずくまったり座り込んだりする人を目にする機会が増えてきた。かなり気持ちが悪くなってきた。。。そんなこんなでやっとこさ雪見岳に到着ー!!ひっさびさにトレイルに座り込んだ。。気分が悪いけど食べなければこの先に向かえない。。なのでジェルもめちゃくちゃ時間をかけてゆっくり摂取。まだ吐き気はない。そしてすぐさま塩熱サプリも無理くり摂取。。この甘みと酸味が口の中から消えなくて水で口をすすぐもまったくとれない。。おまけに片方はアクエリアスなんでとてもじゃないけど今この酸味は受付れない。。この時、何故ザックの中に塩気のある固形物を入れてこなかったのか??と深く後悔する。。。先ほどのサポートエイドでもスナック菓子を大量に用意していたのに。これからはどんな状況下でもロングレースの時は味を変えられる固形物を必ず持参しようと心に決めながら、ゆっくりゆっくり残り2つの山越えを目指します。今から少し下りますが泥濘滑り台状態となってるので選手は転倒しまくり僕も何度か餌食になりましたがそんな事ゆってられません。この下りの振動も気持ちが悪くなってきてる。さぁーまたしても急登がはじまります!!登る登る登る!!ここは先ほどの800UPよりかは距離が短いけど異常に長く感じた。そして2つ目の山「熊森山」到着!!ここでもトレイルに座り込み少しでも気分が優れるようゆっくり休む。しかしこの時点でもう胃が何もうけつけられない。。なのでこのままゆっくりラストの長者が岳を目指す。ここも登る距離は短いのに驚くぐらいの急登!!凄いわ天子山塊。こっちの摩耶山・菊水山の登りが可愛くみえますな。まぁーこんな事思ってる余裕はこの時ありません。熊森山手前の段階で既にもう何も食べず飲まずの状況が続き、気持ちの強さが今の状況に追いつかない。。時間的にはまだ大丈夫だけどふと一瞬「このままの状況でこの残りの距離がいけるのだろうか??」と思ってしまい半分くらい気持ちの糸がここで切れかけていた。。けどこのような少し弱くなる時は今までにも何回もあったし気持ちで今までカバーしてきていた部分があったので残りの気持ちで何とか長者が岳の登りを登りきった。しかし明らかに身体のエネルギーが無くなっている事を感じ、身体がどんどん動かなくなる。不思議なもので「心」で身体は大きく左右される。体力的にはまだまだいけるのだが心がそれに追いついていない。ロングレースは「身体と心」の準備が両方しっかりと出来ていないと走力があったとしても完走は出来ない。どうやら心の方をやられたみたい。そう思った瞬間、心の糸がプツーンと切れた。こっからは気持ちが一切前に向かない。過去に同じ経験を1度した事がある感覚と全く一緒だった。僕のUTMFはここで終わった。この気持ちが切れた瞬間、大会運営から「関門時間1時間延長」の連絡が来た。時間に間に合おうが体力がまだあろうが気持ちが無くなったら時既に遅し。このまま親父の携帯にメールをした。明日の朝にきてもらう準備をしてもらっているのに不甲斐ない。このまま惰性でA3富士宮(69.6km)に向かう。向かいながら途中で吐き気も少しもよおしながら進みます。この途中リタイアを宣告した人達数人と今までの出場した大会や今回のUTMFの事を話ながら富士宮に進みます。中にはUTMF完走者の方や超厳しい完走率のNASUロングを制覇された凄腕ランナーの方も僕と同様、食べられなくなり今回はリタイアという結果になったそうでほんとロングレースは何が起こるかわからないなぁーと実感し逆にとてつもなくいい経験をしたなと思いました。そしてそんなこんなで未だ何も食べられない状況で気分悪いながらも富士宮に到着しボランティアの方々にあたたかい声援をもらって本当に嬉しかったです!!そして収容バスに乗りGOAL会場に向かいます。バスから降りるとタイミングよく家族達がいて長男が僕のところまで走ってきます!!めいいっぱい抱きしめて息子に「パパ今回はレースゴール出来なかったわ。。」すると長男が「次はゴールで待ってるからね」とゆってくれた。。あぶなかった。。もう少しで・・・・・ここから新たな目標がすぐに出来た!!「来年こそは絶対UTMF完走する!!」という目標が出来た。けど何だか今回はとても清清しく終われた。今回内臓がやられリタイアしましたが、身体的に限界が来た訳でもなく怪我をした訳でもないのでまだ納得できます。次回2度とこのようなトラブルを起きないように対策するのと起きてからの対処を徹底しようと思いました。今まで胃のトラブル等がなかった為、薬等の準備も全くしていなかった自分が浅はかでした。そして1日ぶりに駐車場に到着し、今までなら着替える時も身体のダメージ等で困難を極めていたのに今回は元気です(笑)そして家族で談笑しながら富士を後にします。今回は1回でもレース中に家族・両親に会えた事が何よりもこれからの財産になりましたし、これからも父親としてこういうボロボロな姿を子供達に見せていけたらいいなと思います!!トレイルランニングというスポーツに出逢ってまさかこんな大会まで出場するとは2年前は全く思っていなかったけど自分自身と向き合い自然を肌で感じる素晴らしいスポーツだと僕は思っています。いつまで続けられるかは今は分からないけど、少なくてもUTMFが終わるまではしっかり取り組んでいきたいと思います!!多分UTMF完走できたらまた何か見えるもん変わってきそうですが。。(笑)今回の旅はここまで。家族と共有できた時間。出場者の方々と共に同じゴールを向かって挑戦した時間。ボランティアの方々に感謝した時間。そして沢山の激励やコメントを頂いて感謝した時間。全ての貴重な瞬間に本当に感謝したいです!!そしてこの拙い長い文章を最後まで読んで頂いたお客様にも感謝です!!本当にありがとうございました!!! 


※ はぁーやっとこさ昨日の文書けた。。けどやっぱ昨日の文章の方が良かったな。。(笑)